人前に出ると緊張してうまく話せない、目を合わせられない、という人も多いのではないでしょうか?あなたはいかがですか?
では何故人前に出ると緊張してしまうのでしょう?
よく言われるのが、「人から嫌われたくない」「自分を大きくみせたい」という思いが強すぎるあまりに緊張してしまう、というもの。
もちろんそれはそうですが、何故そのように思ってしまうのか?それには幼い頃の体験が大きく関わってきます。
少々専門的になりますが、あなたは“潜在意識”というものをご存じですか?“潜在意識”とは、自分では意識しない心の奥に潜む無意識レベルの意識のことです。
“潜在意識”に対して“顕在意識”というのが自分で意識して行う思考、動作。例えば「右手を挙げる」という体の動作は“顕在意識”がコントロールしています。
人間の意識の割合は顕在意識より潜在意識の方が大きく顕在意識はほんの氷山の一角でしかないということが解明されています。
実は、普段の思考や行動をコントロールしている顕在意識より無意識レベルの潜在意識の方がはるかにパワーがあり物凄い可能性を秘めているのです。
「三つ子の魂100まで」という諺があります。幼い頃の体験は成人してからもずっと続くという意味です。つまり、幼い頃に潜在意識に刻まれた体験はいつまでも消えないということ。
このことから次のようなことが分かります。
幼い頃に自分の親、特に母親から十分に愛情を受けていない場合、「親から嫌われる」という感情が「恐怖」となって潜在意識に深く刻まれてしまい、「嫌われたくない」という強い思いから親に取り入ろうとします。
その思いはそのまま他人へも当てはまるため、「相手から嫌われたくない」という思いが異常なまでに強くなるのです。その結果人前で緊張してしまうという症状が表れるのです。
あなたの場合はどうでしょうか?幼い頃に両親が共働きで母親と一緒にいる時間が少なかった、あるいは両親がケンカばかりしていて恐怖を感じていた、なんてことはありませんでしたか?